─────────────────────────────────── ■■中国地域MOTコンソーシアムメールマガジン第7号(2004年4月1日)■■  このメールは毎月1回(各月の第1週),中国地域MOTコンソーシアム関係 者の他,登録された皆様にお届けします.ホットニュースがあるときには, 号外をお届けすることもあります.  【コンソーシアム会員の連絡ご担当者の方へ】  本メールはコンソーシアム会員の連絡ご担当者にお送りしていますので、 貴社(機関)の関連する部署の方々にもご回覧していただきますようお願い 申し上げます。また、ご連絡担当者以外の方で直接配信を希望される場合に は、コンソーシアム事務局までご連絡下さい。 ─────────────────────────────────── 【もくじ】 ●三木俊克新代表ご挨拶 ●連載第5回「MOT一口メモ」 ●連載第4回「技術経営箚記【さっき】」 ●MOT関連情報  ○発明の日 記念講演会(4/19 広島)  ○NIKKEI Business Strategy Series(4/21 東京)  ○第26回EFJセミナー&第8回MOTセミナー(4/21 東京)  ○TECNO-FRONTIER 2004(4/21-23 幕張) ●バックナンバーのお知らせ (中国地域MOTコンソーシアムホームページ: http://www.chugoku-mot.org/ ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━        中国地域MOTコンソーシアム 新代表挨拶 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             代表の交代にあたって  「中国地域MOTコンソーシアム」代表の大坂先生(山口大学)がご事情によ り代表職を任期半ばで退任されることとなりました。このたび、大坂先生の 後任として4月1日から「中国地域MOTコンソーシアム」の代表を引き受けるこ ととなりました。よろしくお願い申し上げます。  さて、昨年8月のコンソーシアム設立以来、3月末現在で約80法人の会員を 迎えており、本地域でもMOTへの関心がかなり高まってきたことを実感してお ります。中国地域の大学では、従来からMOT教育を行ってきた山口大学に加え 、本コンソーシアム設立を契機に広島大学でもアクティブな検討がなされ、 本年度からは広島大学もMOT教育プログラムを提供することになりました。 また、中国電力においてもMOT教育が開始され、地域で大きな反響を呼んでい ます。このように、MOT教育も「点」から「線」へと拡大しており、本コンソ ーシアムが中国地域でのMOTの普及に役立っていることを喜んでおります。今 後は、「線」から「面」への展開が求められているところですし、各拠点間 の連携も模索されることになろうと思います。  本コンソーシアムでは、中国地域の各機関が行う独自のMOTに関する取組を ベースにしつつ、地域内での連携の効果を最大化したいと考えております。 そうした目的を達成するには、会員の皆様方とともに中国地域でMOTの普及と 実の上がるプログラムを企画・実施していかねばなりません。今年度は、会 員の皆様からの希望や要望を聞くことからスタートして、皆様方へのバリュ ー提供の機会を増やしていきたいと思います。事務局ともども、引き続きよ ろしくお願い申し上げ、代表就任のご挨拶とさせていただきます。        (中国地域MOTコンソーシアム代表 三木俊克(山口大学)) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             MOT一口メモ 第5回 ======================================================================          「MOT人材育成に向けた取り組み」 ======================================================================  我が国産業の国際競争力の強化を図るためには、研究開発への投資だけで はなく、技術成果を事業に結びつけ経済的価値に転換するマネジメント力の 強化もあわせて必要であると指摘されています。これは、スイスIMDの評価 (2002)にも端的に表れており、我が国は科学技術インフラの水準で世 界49カ国中最高水準(研究開発支出:2位、特許取得:1位)にあるもの の、マネジメント分野の水準ではほぼ最低水準へと急速に悪化しています。  これまで我が国においては、技術と経営の双方に通じ、高い技術力を経済 的価値に転換できるマネジメントが行えるダブルメジャーの技術経営(MOT) 人材の育成といった体系的・計画的なMOT教育は、大学においても民間教 育機関・企業内においてもほとんど行われてきませんでした。しかし、米国 では1980年代から研究・体系化が進められ、現在ではマサチューセッツ 工科大学、ハーバード大学など160大学以上にコースが設置され、毎年約 1万人のMOT人材が輩出されています。その一方で、我が国では9大学、 約290人(2003年度)程度にすぎない状況にあります。  このような技術経営人材の受給ギャップを埋めるため、経済産業省では2 007年度までにMOT人材1万人/年体制を構築することを目指して種々 の施策を展開しています。その一環として、大学・民間教育機関など46機 関に委託してMOTプログラム(教材)の開発が行われ、昨年プログラムの 完成度を高める目的で東京で「MOTプレスクール(試行的授業)」を実施 するとともに、広島でも今年3月に「地域MOTシンポジウム&プレスクー ル」が行われたところです。  これまではどちらかというと全ての業種・業態へ適応可能なプログラム開 発が主体でしたが、2004年度においては、産業界のニーズ及びノウハウ をさらに反映させた形で分野別(例えば、ITとバイオでは技術経営戦略も 大きく異なってきます)並びに特定業態(研究開発型ベンチャーのMOTな ど)のプログラム開発等、特長あるプログラムを委託開発していく予定です 。これについては、詳しいことが決まった時点でメルマガ等でもお伝えした いと考えています。  中国地域においては、山口大学が先行的にMOT教育に着手され、続いて 民間企業として中国電力エネルギアマネジメントスクールも取り組まれてい ます。また、2004年度からは、広島大学で西条キャンパス及び東千田キ ャンパスの双方で講座を開設されるとともに、先日鳥取市で開催された「産 学官コラボレーションシンポジウム」では鳥取県においても鋭意検討が進め られることが紹介されました。  今後は中国地域においても質の高いMOT教育の機会が確保されるように なること、そしてMOT人材のみならずMOTに関するオピニオンリーダー やMOTを教育できる人材まで、幅広いMOT人材が地域で輩出されていく ことを期待しています。                     (中国経済産業局 尾本哲朗) ━★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               技術経営箚記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★━  箚記は「さっき」と読み,読書録のことです.MOT(技術経営)に関わる書 籍を紹介します. ======================================================================  マリオン・E・ヘインズ(中嶋秀隆訳)  『PM プロジェクトマネジメント入門』  (1999年,日本能率協会マネジメントセンター,ISBN: 4820713949) ======================================================================  今回ご紹介するプロジェクトマネジメント関連書籍は,中嶋秀隆氏による入 門書です.この本は,具体的な手法を実践しながら,プロジェクトマネジメン トの基本を学ぶ学習書です.プロジェクトの立ち上げ,目標の設定,計画,実 行と完了のそれぞれのプロセスについて,概要をコンパクトに説明していると ともに,具体的な例題と書式例が用意されています.さらに,章ごとに学習効 果を確かめる練習問題があって理解度をチェックできます.例題と練習問題を こなすことによって,自然にプロジェクトマネジメントの基本が身に付きます .セミナーなど参加する時間が取れない人の参考書として,また講習会の事前 学習書などに利用できます.                         (山口大学 大島直樹) ====================================================================== Lloyd R. Jenkinson, James F. Marchman III "Aircraft Design Projects For Engineering Students" (2003,Butterworth-Heinemann, ISBN: 0750657723) ======================================================================  航空工学を学ぶ大学生向けに,飛行機を設計する過程を解説した本です.  航空機の場合,乗客数や航続距離等の要件を基に機体の大きさや能力の 基本設計を行うPreliminary Design,空力特性や強度を検討しながら具体的 な形状を決めるProject Design,より詳細な設計を行うDetail Designの三段 階でプロジェクトが推進されているということですが,このようなプロジェ クトの進め方は他の製品開発でも参考になることでしょう.ビジネスジェッ トなど7つの航空機の例題が示されており,具体的に学ぶことができます.                         (山口大学 福代和宏) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               MOT関連情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ====================================================================== ◆ 発明の日 記念講演会(広島) ======================================================================  テーマ:「企業における知的財産戦略」〜職務発明と知財管理〜                     大阪工業大学教授 則近憲佑 氏  日 時: 平成16年4月19日(月)14:00〜16:30  場 所: 広島全日空ホテル(広島市中区中町7−20)  問合せ: 中国経済産業局産業技術課特許室       (TEL:082-224-5625) ====================================================================== ◆ NIKKEI Business Strategy Series−企業経営とIT活用 「ナレッジマネジメント フォーラム2004〜知−それは競争力の源泉」(東京) ======================================================================  開催日: 4月21日(水)  場 所: 東京国際フォーラム(東京・有楽町)  主 催: 日本経済新聞社  協 力: 日本ナレッジ・マネジメント学会  問合せ: guide-ev@tokyo.nikkei.co.jp  登 録: 事前登録はhttp://www.nikkei.co.jp/events/km2004/から  内 容:   1.コンファレンス:9:00〜12:10     (受講料:15,750円〔税込み〕,事前登録制)    9:00〜10:10 基調講演   「日本独創のナレッジ・マネジメントとはなにか」       一橋大学大学院 国際企業戦略研究科 教授 野中 郁次郎 氏 10:20〜11:20 講演1     「企業価値向上に直結したKMの取り組み」           アサヒビール株式会社 管理本部 IT部長 奥山 博 氏   11:20〜12:10】 講演2     「経営のシステム化と知識管理」          大成建設株式会社 社長室情報企画部 部長 木内 里美 氏   2.アドバンストセッション,ワークショップ     (受講無料,事前登録制)     東芝ソリューション,ジャストシステムを始めとするナレッジマネジ    メントの主要ベンダーが,「知識」を活用によって業務改革をいかに進    めていくかやナレッジ導入に関する具体的な考え方,ツールをセミナー    で紹介します.全15講座.   3.ショーケース&コンサルティングコーナー(入場無料)     ナレッジマネジメントを実現するためのプロダクトの展示・デモンス    トレーションと,企業導入のための商談を行うコーナーです. ====================================================================== ◆ 第26回EFJセミナー&第8回MOTセミナー(東京) ======================================================================  日本MITエンタープライズ・フォーラムでは,MITのMOTコース修了者を講 師にお招きし,下記の通りセミナーを開催します.  主 催: 株式会社日経BPビズテック局       特定非営利活動法人日本MITエンタープライズ・フォーラム  期 日: 2004年4月21日(水)  場 所: 日経BP社本社ビル会議室       (東京都千代田区平河町2−7−6)  http://www.nikkeibp.co.jp/information/corporate/location.shtml       電話:03-5759-1506(MIT-EFJ事務局)  参加費: 日本MITエンタープライズ・フォーラム正会員       および学生:1,000円       メール会員および当日会員:2,000円  問合せ: kazumii@tkg.att.ne.jp  内 容:   18:00 開場・受付開始         ネットワーキング   19:00 セミナー開会         開会の辞         日本MITエンタープライズ・フォーラム         理事長綾尾慎治   19:15 講演         “検証! 卒業生から見たMITのMOT教育”(仮題)         新井 均 氏(ノーテルネットワークス株式会社)         ほか2名講師折衝中(各20分)   20:15 パネルディスカッション         パネリスト上記3名の方々         モデレーター日経BizTech編集局員   20:55 MIT−EFJよりお知らせ   21:00 終了 ====================================================================== ◆ TECNO-FRONTIER 2004(幕張) ======================================================================  TECHNO-FRONTIER 2004とは,機器,機械,装置の先端要素技術に関する情 報交流の場であり,あらゆる産業の設計開発者,生産技術者,および関連の 専門家に諸々の課題解決のためのソリューションを提供する専門技術展と シンポジウムの総称です.  開催日: 4月21日(水)〜23日(金)  場 所: 幕張メッセ(日本コンベンションセンター)  主 催: 社団法人 日本能率協会  参加費: 事前登録は無料.当日参加は1000円.  登 録: 下記ホームページから.4月9日まで.  詳 細: http://www.jma.or.jp/TF/を参照  内 容:  ・第22回 '04 モータ技術展  ・第13回 '04 モーション・エンジニアリング展  ・第13回 '04 ボード・コンピュータ展  ・第19回 '04 電源システム展  ・第5回  '04 高効率・省エネ促進技術展  ・第17回 '04 EMC・ノイズ対策技術展  ・第6回  '04 熱対策技術展  ・第4回  '04 カーエレクトロニクスデバイス展  ・第4回  '04 パーソナルエリア無線通信技術展 Bluetooth Expo  ・開発・設計を支援する解析技術  ・モータ技術展/モーション・エンジニアリング展  ・電源システム展 特別企画 アドバンスト バッテリーシステム  ・熱対策技術展 特別企画 静音化設計技術展  ・産学交流技術移転フォーラム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             バックナンバーのお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  これまで発行してきました本メールマガジンのバックナンバーは,中国地域 MOTコンソーシアムのホームページの「関連リンク」にアクセスすることで お読みになれます.どうぞご活用ください. ====================================================================== 【注1】このメールマガジンは,中国地域MOTコンソーシアム関係者に配信     しています. 【注2】上記以外の方には,登録いただいた方にのみ配信します. 【注3】メールマガジンの配信登録を希望される方は,     mot@yamaguchi-u.ac.jpにご連絡下さい. ======================================================================  ▼ ご意見ご希望は,下記までご連絡ください.    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