━━━◆◆◆ 中国地域MOTコンソーシアムメールマガジン  ◆◆◆━━━  ★このメールは毎月1回(各月の第1週),   中国地域MOTコンソーシアム関係者の他,登録された皆様にお届けします.  ★ホットニュースがあるときには,号外をお届けすることもあります.  ★このメールマガジンは,中国地域MOTコンソーシアム事務局が編集・発刊   しています. ━━━━━━━━━━   第6号(2004年3月1日) ━━━━━━━━━━ 【第6号のコンテンツ】 ★中国地域MOTコンソーシアム主催イベント  ○山口大学MOT特別講演会「実践プロジェクトマネジメント」(3/5宇部)  ○山口大学MOTシンポジウム2004 (3/19 宇部) ●連載第4回「MOT一口メモ」「私見,MOTについて」 ●連載第3回「技術経営箚記【さっき】」 ●MOT関連情報  ○日本ベンチャー学会シンポジウム(3/6 東京)  ○JETRO「技術経営(MOT)国際フォーラム」(3/9-12 東京) ○EFJセミナー&第7回MOTセミナー(3/17 東京)  ○一橋ナレッジマネジメント・フォーラム(3/23 東京) (中国地域MOTコンソーシアムホームページ: http://www.chugoku-mot.org/ ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━         中国地域MOTコンソーシアム主催イベント ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ====================================================================== ◆ 山口大学MOT特別講演会「実践プロジェクトマネジメント」(宇部) ======================================================================  山口大学ではプロジェクトマネジメントに関する特別講演会を開催します. 参加ご希望の方は,MOTオフィスまでお問い合わせください.  題目:プロジェクトマネジメントの導入と活用  講師:井上隆弘 氏  日立公共システムエンジニアリング(株)  生産統括本部 副本部長  井上講師のご専門はソフトウェアの開発です.この度,井上氏の指導のもと で,日立公共システムエンジニアリングではISO9001だけでなく,カーネギー メロン大学の提唱するCMMIレベル3の認定を取得されました.プロジェクトマ ネジメントの考え方の基本や根幹は,ソフトウェア業界だけでなくどの分野の プロジェクト管理でも通じる普遍的な概念があります.講師には,このような 観点に基づいて,プロジェクトマネジメントの基本と実践について,CMMI, ISO,PMBOKなどの特定の方法や概念にとらわれることなく,分かり易く解説し て頂きます. (1)プロジェクトマネージメントの最初から最後までのそれぞれのプロセス でどのようなことをすべきか. (2)プロジェクトマネージメントを組織に投入するときの留意点は何か.  日時: 平成16年3月5日(金)     午後4時〜6時  会場: 山口大学工学部 VBL3Fセミナー室  主催: 山口大学工学部  地域共同研究開発センター 研究協力会MOT部会  中国地域MOTコンソーシアム  連絡先:〒755-8611 山口県宇部市常盤台2-16-1      山口大学常盤キャンパス MOTオフィス      TEL/FAX 0836-85-9876/9877      http://mot.eng.yamaguchi-u.ac.jp/ ====================================================================== ◆ 山口大学MOTシンポジウム2004 (宇部) ======================================================================          ― 専門職大学院設置に向けて ―  山口大学では,MOT専門職大学院設置に向けて下記シンポジウムを開催し ます.各位のご参加をお待ちしております.    日時:   3月19日(金) 13:30〜18:30  場所:   国際ホテル宇部  主催:   山口大学工学部        山口大学地域共同研究開発センター研究協力会MOT部会        中国地域MOTコンソーシアム  参加費用: 無料(交流会を含む)  申込・問合せ: 〒755-8611 山口県宇部市常盤台2-16-1          山口大学常盤キャンパス MOTオフィス          TEL/FAX 0836-85-9876/9877          http://mot.eng.yamaguchi-u.ac.jp/  プログラム:   13:30 - 13:40 開催挨拶              大坂英雄 山口大学工学部 学部長   13:40 - 14:40 基調講演 「MOT専門職大学院の課題と展望(仮題)」             渡辺 孝  芝浦工業大学 教授   14:40 - 15:20 山口大学MOT専門職プログラム紹介と                      山口大学MOT専門職大学院構想             上西 研  山口大学 教授   15:30 - 17:00 パネルディスカッション            「MOT専門職大学院に何を期待するか?」            コーディネータ 向山尚志 山口大学 教授            パネリスト             小池一幸 東洋鋼鈑 常務取締役              境 昭二 宇部興産 宇部研究所 総務部長             坂内正明 日立製作所 分散エネルギーシステム部長             渡辺 孝 芝浦工業大学 教授             上西 研 山口大学 教授   17:10 - 18:30 交流会 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             MOT一口メモ 第4回 ======================================================================             「私見,MOTについて」 ====================================================================== 1.MOTって,何でしょう?  定義の中に,目的や期待・手段や内容などが入り混じって,よくわかりませ んよね.  (1)企業における技術投資の費用対効果を極大化する為に,技術と経営    (マネジメント)を融合させること.及びそのために必要なマネジメン     ト領域のこと.  (2)研究開発の成果をうまく事業化に持っていくこと.  (3)理工系の学生に対し,MBA(経営学修士)で扱うマネジメント手法     を教えること.  (4)技術を事業の核とする企業・組織が次世代の事業を継続的に創出し,     持続的発展を行うための創造的,かつ戦略的なイノベーションのマネ     ジメント. ・・・等々いろいろ言われていますが,どうも「大学の理工系の先生・学生や,企 業の研究開発部門の社員がマネジメントを学べば,製品化を成功させたり,技 術を基にした新事業を興しやすくなるだろう.」という認識・背景から生れて きたもののようです. 2.なぜ今MOT(の必要性)が言われるのでしょうか?  現在の日本の不況は構造的なもので,ただ待っていても好景気はめぐって来 ません.そこで,かけたお金に見合った効果を生んでいないのはどこかという 分析が始まります.  そのひとつが,大学における工学部・医学部を中心とした学部の,産業界へ のより具体的な形での貢献であり,もうひとつが,各企業の自社技術研究所等, 研究開発部門の新製品・新規売上増への直接的貢献への期待であり,同時に不 満でしょう.  とくに大企業の手持ち研究所に対する不満は深刻で,ある調査機関の発表に よると,国内の製造業の約8割が「研究開発成果が,必ずしも新しい製品に繋 がっていない」と回答し,その内の半数の企業が「深刻な課題」ととらえてい ることが報告されています.  この調査機関は「日本の企業は膨大な技術の“不良債権”を抱えている」と いっています.  企業にとっては,技術者がいくら優れた技術を研究・開発しても,製品とし て市場に受入れられ,売上に貢献し,ビジネスとして成果をあげないと意味が ないのです.これが今,MOTが必要とされ,注目されている理由でしょう. 3.我々が取り入れるべきMOTとその精神  しかし単純にMBAの内容を技術系の人に教えただけで事は足りるのでしょ うか? それで技術系の人が社長になれたり,研究者から新製品が出やすくな るでしょうか?  私は各教科の意味・ポイント・経営判断指標等を絞り込み,MOT用に再編 集したカリキュラム・教材をベースに「市場・現場」を知るための教育が不可 欠だと思います.  あるレポートでMOT(Management of Technology)は「技術経営」と訳す より,Market Oriented Technology と解釈すべきだとの主張を見ましたが, 全く同感です.  MOTの精神は,「浮世(市場)離れした研究」からの脱皮ではないでしょ うか.研究開発の初期段階から,研究テーマの市場でのインパクト,ビジネス の可能性を正しく認識しながら,納期・コストを含む“プロジェクト管理”に 基いて研究すべきです.  これからは企業のみならず,組織のすべての人が市場・マーケティングを考 え,それに沿った行動をしないと,社会で生き残れない時代になるのだと思い ます.                (中国地域ニュービジネス協議会 三島憲介) ━★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               技術経営箚記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★━  箚記は「さっき」と読み,読書録のことです.MOT(技術経営)に関わる書 籍を紹介します. ======================================================================  プロジェクトマネジメント協会『PMBOKガイド 2000年版(日本語版)』         (2000年,ISBN-1-930699-20-4) ======================================================================  プロジェクトマネジメント(以下,PM)に関する書籍の中から,今回はプロ ジェクトマネジメント協会(PMI)から出版されているPM知識体系ガイド (PMBOK)2000年版を紹介します.  PMBOKは,一般の書店では販売していないので,取り扱い代理店で購入する 必要があります.日本国内では,インターネット書籍販売のアマゾンがPMBOK 日本語版の正式な取り扱い代理店になっていますので,アマゾンから購入する ことができます.また,PMIから認定を受けたセミナーなどで,展示販売され ることもあるようです.このPMBOKは4年ごとに改訂され,現在は2004年版の 改訂作業が行われています.ただし,店頭で販売されているのはまだ2000年版 です.  PMBOKの最大の特徴は,PMを遂行するための方法を,手順(PMの進め方)と 手法(PMの管理の仕方)の二つの観点から分類して,フレームワークという枠 組みを図式化したことにあります.手順には5つのプロセスがあり,手法には 9つの知識エリアがあります.このPMBOKでは,フレームワークに基づいてPM の詳細を分析することによりこれまで経験的な直感に頼っていた事柄を文書や 数値に表す手法を提唱し,経験の浅い人であってもプロジェクトを成し遂げる ための工夫を行うという視点に立って,ポイントが整理されています.これら の様々な工夫は,「PM」というキーワードを「通常業務」として読み替えて日 常的な仕事の効率化を図るためのヒントにもなります.                         (山口大学 大島直樹) ======================================================================  トム・ケリー著(鈴木・秀岡訳)『発想する会社!    ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』         (2002年,早川書房,ISBN: 415208426X) ======================================================================  世界をリードするデザイン事務所IDEOがその仕事術を公開した本です.私は 数年前,英語版「The Art of Innovation」で読みましたが,同書は好評だっ たようで,2002年には,このように邦訳もされました.  同書では豊富な事例とともにIDEO流の観察,アイデア出し,チーム作り,試 作の手法が語られています.印象に残った章としては,第4章「究極のブレイ ンストーミング」,第7章「温室をつくろう」が挙げられます.  第4章ではブレインストームに対する6つの阻害要因がユーモアを交えて紹 介されています。「イノベーションは温室で開花する」と作業環境の重要性に ついて述べた第7章を読むと家や仕事場の模様替えをしたくなるほどです.                         (山口大学 福代和宏) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               MOT関連情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ====================================================================== ◆ 日本ベンチャー学会シンポジウム (東京) ======================================================================  日本ベンチャー学会イノベーション研究部会設立5周年記念シンポジウム     「21世紀のベンチャー企業の展望と課題         −MOTによるイノベーションの可能性を探る」  日時: 2004年3月6日(土)午後1〜5時  場所: 早稲田大学 早稲田大学西早稲田ビル19号館7階711会議室  主催: 日本ベンチャー学会、同学会イノベーション研究部会  後援: 早稲田大学大学院、アジア太平洋研究科  プログラム:   総合司会: 静岡県立大学国際経営学部 専任講師         日本ベンチャー学会 イノベーション研究部会幹事         森 勇治 氏     13:00-13:20 ご挨拶 早稲田大学総長 白井 克彦 氏   13:20-14:20 基調講演 法政大学総長/日本ベンチャー学会会長               清成 忠男 氏   14:20-15:20 「ナノテクとその事業化について」          早稲田大学理工学部 教授/COEリーダー 大泊 巌 氏     15:30-16:00 「21世紀のイノベーション:第三次産業革」          早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 教授/          日本ベンチャー学会理事、イノベーション研究部会会長          吉川智教 氏   16:10-17:40 「パネル・ディスカッション;ベンチャー企業とMOT」     司会 早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 教授 柳 孝一氏、     ザインエレクトロニクス代表取締役社長 飯塚哲哉氏、  グローバルベンチャーキャピタル社長 長谷川博和氏、  日経エレクトロニクス 元 編集長/日経BP社 編集委員                 /大阪大学大学院教授 西村 吉雄氏     早稲田大学理工学部 教授/COEリーダー 大泊 巌氏     総括 早稲田大学大学院教授/アジア太平洋研究科科長        /日本ベンチャー学会 副会長 松田 修一氏  ホームページ:   http://www.s-nakahara.com/venture/  学会のセミナー欄:   http://www.venture-ac.ne.jp/seminar/detail/20040218162946.html ====================================================================== ◆ JETRO「技術経営(MOT)国際フォーラム」 (東京) ======================================================================      ―米国より学ぶ起業・技術移転・インキュベーション―  このフォーラムでは、米国各機関より講師が来日し、1日でそのエッセンス を学べる、「One Day MOT コース」です。コースは、バイオビジネス、アント レプレナー(起業家)育成、技術移転、インキュベーション(ベンチャー支援 手法)の4コースです。  主催: 日本貿易振興機構(ジェトロ)  日時: 2004年3月9日(火)、11日(木)、12日(金) (3日間)      3月9日:13:30〜19:00      3月11日、3月12日:9:00〜17:00  交流会:3月9日(火)17:00〜19:00      会場:ジェトロ東京本部 9階談話室      (※交流会は、IMコース参加者のみご参加いただけます)  場所: 日本自転車会館 3号館大ホール(東京都港区赤坂1-9-15)  定員: 120名/日(先着順)  締切: 3月5日(金)17:00(FAX必着)※締切日が延長されました    プログラム内容・対象: 開会・基調講演の後、以下4つのプログラムを、  IM研修は2時間コース(2時間×1コマ)、その他は各1日コース(1.5時間×  4コマ)として実施します。  使用言語: 授業は英語で行います。 (日英同時通訳あり)  ※ただし、基調講演のみ日本語となります。  詳細:http://www3.jetro.go.jp/ma/tigergate/training/jimf/jimf.html ====================================================================== ◆ 第25回EFJセミナー&第7回MOTセミナー (東京) ======================================================================  日本MITエンタープライズ・フォーラムは、来る3月17日(水)に日経BP 社と共同主催で、日本電気株式会社執行役員 知的資産事業本部長 広崎膨太郎 様を講師にお招きし、セミナーを下記の通り開催いたします。  起業や第二創業を志す多くの皆様にぜひご参加頂きたく、ご案内申し上げま す。     主催: 株式会社日経BP ビズテック局      特定非営利活動法人 日本MITエンタープライズ・フォーラム  期日: 2004年3月17日(水)  プログラム:      18:00 開場・受付開始      19:00 セミナー開会            開会の辞            日本MITエンタープライズ・フォーラム            理事長 綾尾慎治      19:15 基調講演            「大企業技術資産のマッチングへの試み」(仮題)            日本電気株式会社            執行役員、知的資産事業本部長 広崎膨太郎 氏      20:15 特別講演            「技術経営誌「日経BizTech」発刊にあたって」(仮題)            日経BP社            上級執行役員、ビズテック局長 大谷 清 氏      20:55 MIT−EFJよりお知らせ      21:00 終了  場所:      日経BP社本社ビル会議室(東京都千代田区平河町2−7−6)      http://www.nikkeibp.co.jp/information/corporate/location.shtml  電話: 03-5759-1506 (MIT-EFJ事務局)  ネットワーキング参加費:(当日受付にてお支払ください)      日本MITエンタープライズ・フォーラム正会員,学生:1,000円      メール会員および当日会員: 2,000円 ====================================================================== ◆ 一橋ナレッジマネジメント・フォーラム (東京)   「日本独創の知識経営とは」 ======================================================================    野中郁次郎と竹内弘高は著書“The Knowledge-Creating Company”(「知識 創造企業」)において日本発の経営理論を世界に発信しました.P・ドラッカ ーが「現代の名著」と呼んだ本です.  それから10年近くの歳月が経とうとしています.世界中で知識経営の研究と 実践が進む中,一橋大学はその先頭を走り続けてきました.とりわけ国際企業 戦略研究科では,野中・竹内を中心に教授陣が一致団結し,知識経営理論の進 化・発展のために邁進して参りました.  そしてこの度,その成果が“Hitotsubashi on Knowledge Management”とい う一冊の本にまとめられ,再び世界に発信されました.本フォーラムは,日本 で初めてその成果が発表される場です.著者たち自らが,豊富な事例を紹介し ながら,Knowledge-Creating CompanyからDialectic Companyへの進化のエッ センスを皆さんと余すところなく議論し,共有していきます.皆様のご参加を 心よりお待ち申し上げております. 開催概要  講師: 一橋大学大学院国際企業戦略研究科       野中郁次郎 竹内弘高 石倉洋子       C・アメージャン 楠木建 阿久津聡       大薗恵美  日時: 2004年3月23日(火)       13:30 - 17:30 フォーラム       17:30 - 19:30 懇親会  会場: 一橋記念講堂       〒101-8439 東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内  参加費:無 料  詳細・お申し込みについては   http://www.ics.hit-u.ac.jp/jp/news_detail.php?ics_news_id=47  をご覧ください. ====================================================================== 【注1】このメールマガジンは,中国地域MOTコンソーシアム関係者に配信     しています. 【注2】上記以外の方には,登録いただいた方にのみ配信します. 【注3】メールマガジンの配信登録を希望される方は,     mot@yamaguchi-u.ac.jpにご連絡下さい. ======================================================================  ▼ ご意見ご希望は,下記までご連絡ください.    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