ALD(解析主導設計)部会

 
 
 
平成20年3月設立
     
  ALDとはAnalysis-led Design、解析主導設計の略です。

近年、製造加工業の分野では高品質・低コスト・短納期の製品製造を目指したDE(デジタル・エンジニアリング)化の波が世界的に広がっていますが、とくに先進企業においてはシミュレーションなど解析技術を駆使することにより、上流における製品の品質の作りこみ(フロントローディング)を行うことが本格化し始めています。これをALDと呼びます。このALDという設計思想は企業の経営の仕組みにも変化をもたらす可能性を有しています。

本部会はものづくりにおける現在進行中のイノベーションであるALDを西日本において普及するため、ALDに関する継続的な教育の場(プラットフォーム)として平成20年3月に設立されました。



 活動内容

  1. ALDの普及を目的とした教育
  2. ALDの発展のための研究
  3. ALDに関する情報の収集および提供
  4. その他本部会の目的を達成するための諸活動



 分科会

ALD部会では上述の諸活動を具体的に実施する場として活動テーマ別の分科会を設けています。現在活動中の分科会としては次のものがあります。

 品質ALD分科会


品質工学とCAEを主としたALD(解析主導設計)の学習・実践・普及と高度化活動を行うため、会員相互の協調によりオープンでフランクな自律的活動を月1回程度の定例会と週1回程度の不定例会により実施しています。

また、研究会では、山口大学の施設、設備を利用しています。
  
 施設
  • 山口大学常盤キャンパス(宇部)教室、ソリューションセンター、実験室の一部
  • 山口大学大学院技術経営研究科北九州教室(AIMビル8階)、広島教室(和光広島ビル3F)
 設備
  • 3D-CAD、CAE用のコンピュータ
  • 各種評価試験装置、ソフト(教室間は学内共通ネットワーク)
  • 遠隔講義システム など




 ALDの概要

上述しているように、解析技術(CAE)を活用して、コンピュータ上で企画・試作・品質保証試験等を行いながら進める設計をALD(Analysis-led Design)と呼びます。特徴として、
  • 詳細設計前に全体最適化
  • 徹底したフロントロ−ディング   
  • 漏れのない事前評価により手戻り排除
  • 究極は試作レス
ということが挙げられます。

ALDを活用するものづくりとは、厳格な事前評価をベースにした設計に基づく「失敗しないものづくり」のことです。



ALDはものづくりの最上流で徹底的に検討を行うことに特徴があります。下の図に示すように、開発工数は上流に集中しますが、生産段階での手直しは少なくなり、品質の向上、開発コストの削減、開発時間の短縮が達成されます。



 
     
     
     
 
 
     
 
Copyright © 2008 NISHINIHON MOT Consortium.